2017.02.26
本当は教えたくないババガレイの話・煮つけ編
大間に生まれ育って不幸だな~と思うことは、
どっかに出かけて旨いもんを食べたとしても、
「めーーーっ!!!(こりゃ最高に旨い!)」
という感動体験に至ることが、めったにないということだ。
なぜなら、まちにぢまいにぢ、大間で「めーもの」ばっかり食って育ってきたから。ほーほっほっ!
軽い自慢から入ってしまって、恐縮です。島ヤッコです。
さて、そんな冬のめーもののひとつが「ババガレイ」。
一般的にはナメタガレイと言うらしいね。
暮れから年明け2月、3月に獲れる、子っこがどわっと詰まったババガレイ。
煮つけで食べだごっとあるが?
大間では、「マグロより、めーど思う」と言う人さえいる。
見るだげ見でみるが?ほれ!
網でも獲るが、ヤスで突いて1枚ずつ獲るババガレイは、最高なんだぢゃー!
最高なんだけども、突きババガレイは突いた傷があるから、市場で嫌われるのと
獲れる数が少ないのとで、ほぼ地元でしか食べられない。ほーほっほっ!
なにしろ突き漁は、ひと月に2回しかチャンスが訪れない。
そのたったの2回がシケにあたれば、出漁することもできない。
大間で、このババガレイの突き漁ができる漁師も、限られてます。
わいの知る限り、名人は2人。
次回、そのうちの一人をご紹介いたしまするー。
なぜに、月に2回しかチャンスがないのかも、ちゃんと教えます。
*「リアル青森」からの再掲