2017.05.04

大間トリビア:5月5日に空を泳ぐのは、鯉でねーどー!

今回は、「5月5日に空を泳ぐアノさがな、別に法律で決まってるわげでねーべさ。
大間はマグロの町だしてー、マグロを泳がせる!文句ねーべさ」って話です。

おふなださまのマグロのぼり

これ、2006年の1月11日、漁師だぢのしょうがづ・船玉祭の時です。

当時のまちおこしゲリラ・あおぞら組で、堂々たるメタボっ腹なマグロのぼりを商品化。
まっ先に大間の漁師だぢに「マグロのぼり、でぎました!」とお披露目して、
重低音な「おおーー」を浴びておるところです。

その後、大間では、マグロ漁師を中心にマグロのぼりを泳がせる家が
じわりじわりと増え、特に漁師の家はジャンボという漁に使う道具で、
実に見事にマグロのぼりを泳がせてくれるようになりました。

ほれ、この通り。
千鳥丸さんちのマグロのぼりは、風にしなって、ぶるんぶるん言うとります。

千鳥丸のマグロのぼり

かくして大間では、
5月5日に泳ぐ魚は鯉にあらず!
マグロなり~!

大間小学校では、洗脳教育が行われるようになりました。

大間小のマグロのぼり

うみの子保育園では、「マグロのぼりの集い」が行われ
マグロのぼりの歌を歌って踊るようになりました。

大間幼稚園では、ぶるんぶるん泳ぐマグロのぼりの下で、
まとい振りの練習をしてました。

大間幼稚園のマグロのぼり

やがて、まちおこしゲリラは思いました。

目の前の函館も津軽海峡の街なのに、鯉のぼりを泳がせていて、いいのだろうか。
いい訳がないと。

毎年、端午の節句に向けて巨大な鯉のぼりを泳がせている五稜郭タワーさんに
試しにごりごりお願いしてみました。

そしたら「泳がせてみてもいいよ」となって、マグロのぼりを巨大化させる
一大プロジェクトがスタートえいえいおー!
いろんな人の思いや力添えのこもった、
全長10メートル腹回り6メートルの巨大マグロのぼりが完成!

それは、東日本大震災の年でした。

五稜郭タワーのマグロのぼり

苦しんでいる海のまちの仲間たちにエールを送り、
津軽海峡から元気を発信する、どでかいマグロのぼり。
傷ついた海のまちを甦らせる、スーパーパワーの鬼を描いてくれたのは、
ねぶた師の竹浪比呂央さんです。

こどしも、4月27日(木曜)~5月7日(日曜)まで、函館・五稜郭タワーで泳ぎます。

大間の空と函館・五稜郭の空。
泳いでるメタボなさがなに、ぜひぜひ、ご注目くださいねんー。

◎泳げ!巨大マグロのぼりプロジェクトの詳細は、こちら

(リアル青森の再掲)