2017.09.07
名山は、実はすぐそごにあった!佐井村・縫道石山アタック!
山登りのなにがおもしろいのか、全くわがらん。
生まれてこの方、いででえー!と声をあげたのが2回。
うち1回は、痔の手術の時に、あっことあっこの間(伏字です)に
麻酔の注射を打たれた瞬間。
いででっ!と声が出た。
もう1回は、いい気になって津軽半島の「森林鉄道トレッキング」ってやつに参加して
完走(走ってねーが)できたので調子こいて大酒飲んで青森のホテルに泊まって、
朝、ベットから起きて床に足を付けた瞬間。
いででででえーー!と絶叫した。
そんなわいだから、とにかく長く歩くとか登るとかいうことには、
相当に警戒感がある。
しかーし!その山は、すぐ隣村にある。
いろんな人に「登ったんだえー」と誇らしげに語られて、
何度も歯をぎりぎりさせてきた。
まちおこしゲリラたるもの、地元の山の魅力を知らずして、なんとする!
しかーも、「マグ女のセイカン博」プログラムとして山登りツアーを企画した超本人が、
その山に登ってなくて、なんとする!
とにかく登ってみなければならん!
迷わず登れよ!登ればわかるさ!
かくして、マグ女仲間とともに「縫道石山(ぬいどういしやま)アタック」は決行された!
ふ、前置ぎ長くたな。
地元・佐井マグ女の石マコ(左の上)と、佐井に嫁に来ちゃったマグ女(左の下)のワカちゃん。
二人は、縫道石山キャリアである。
カモシカ・マグ女として、わいが勝手に売り出そうとしている。
大間から行くと、福浦という集落まで車で約1時間。
そっから登山口まで、さらに車で10分くらいか。
マコが熊よけレイディオをかけながら、ワカちゃんが熊よけ鈴を鳴らしながら、
ずんずか笹の中を入っていきました。
「この木なんの木?」って聞がれだら、「気になる木」って答えるべし!と
ツアーのネタ合わせなぞしながら、緩い山道をゆるゆると登っていきます。
スキーのストックみたいなやつ、「トレッキング・ポール」ってしゃんべるんだが?
これ、必要よー!
休憩入れて水飲んだりして1時間くらい。
登りのあとに下りもあり、ヒバの倒木もありで、くぐったり、またいだりのアドベンチャー。
わいだちが登る山は、どこどこ!どごよ!と、気になったところで、これが見える。
まさしく石山!!!
どっから石山になるんだべと心配しなくても、ちゃんと石山になってきた。
もはや、ポールは突けない。
テレビで見た「3点確保」ってやつを、やってみる。
すげー!山登りやってる感が、ありありだじゃ!
そして、縫道石山アタックの山場は突然やってきた!
山の山場。
ロープじゃないと、登れないー!おっかねええええ!
ロープなのに、鎖場(くさりば)と言うんかい!
「クサリ」っていう語感が、おっかねーんだよ、まったく!てりゃーー!!!
そっから先は、まさしく山登り感満載。
わしわしとよじ登る感じで、3点確保しまくり。
ここに至って、軍手が必要だったとようやく気づく。
「もうちょい!もうちょい!」と、
先を行ってるカモシカ石マコが、わいを励ましてくれる。
上の方から、イエーイ!とかワーイ!とかヒュー!とかが混ざった歓声があがった。
あああーーー!もうちょいかー!
あああーーあああーーー着いだーー!!!
ヤッホーー!!!
ヤッホーー!!!ヤッホーー!!!
そうよこれが、山登りよーー!
標高626メートル。
とにかく、写真撮りまぐり。
北海道側は、函館山はもぢろん、駒ヶ岳が見えだ。
津軽半島もぢろん見える。
大間崎と弁天島らしきものの先っちょが見えて、ほんとに大間だんだが?と
しばしモメる。
ほんだほんだ。カクタのクリームパン持ってきたんだった。
頂上感を堪能しながら、ワカちゃんのモンキーバナナと、
クリームパンを、仲良く分け合って食べる。
そっかー。これが山登りかー。じわじわ来るな~。
石マコの読み通り、頂上までは、約2時間でござんした。
下山は、登ってきたプロセスをクールに振り返りながらの1時間半。
「よぐこれを登ったな~」と自画自賛しまくりだったが、
右足を着くと、軽く「いでっ!」となってきた。
石マコのレイディオから演歌が流れる中、スタート地点の登山口に到着!
貸出し用の熊よけ鈴が格納されていた箱には、登山ノートみたいなのもあるんだえ。
登った感想なんかが書いてあるんだけども。
『 登山のおもしろさが凝縮されている。これぞ名山。』
って書いてる人がいた。
この言葉がわいの中にずーーーっと残っていて、
いまだにじわじわ来ている。
縫道石山、名山なり!
<ひとくちメモ>
■縫道石山の鎖場(ロープを使うとこ)は、ヤバイとこが1カ所。
大したごっとねーとこが2カ所あります。
■トレッキングポールってのは、初心者にはマストアイテムです。
あど、軍手も必要です。(ツアーの時は、ポールは貸出しますよー)
登山の夜は、足にアイシングをしましょう。
大酒飲むのはやめましょう。
■縫道石山は、東北百名山ってやつになっている。
初心者にもじわじわわかる、確かな名山です。
ここまで読んで、登ってみたいー!となったあなた!
いっしょに行ぐどーーーっ!
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